【プロ】自称メルカリのプロが感じる、最近のメルカリの偽物事情 | ブランドピース【プロ】自称メルカリのプロが感じる、最近のメルカリの偽物事情

【プロ】自称メルカリのプロが感じる、最近のメルカリの偽物事情

2020.12.23(水) | ブランドピース池袋店

ブログをご覧いただきありがとうございます。
ブランドピース池袋店 鑑定士 兼 メルカリのプロ 井出でございます。

今や国民的アプリといっても過言ではない【メルカリ】。
お客様の中にも使っているよ!という方も非常に多いのではないでしょうか。
かういう私井出も、多分社内1といっていいほどメルカリで販売している妙な自信がございます。
(月30件くらい販売しているので、なかなかのガチヘビーユーザーだと思います・・・!)

私は自分の不用品の販売はもちろん、職業柄相場サーチなどでもよくメルカリを使っています。
ただですね、やはり。ブランド品のサーチをしているとですね。見つけてしまうんです。
やっぱりいるんですよ。いるんです。

ヤツ(コピー品)が・・・。

以前もフリマアプリでコピー品を掴まされないためのブログを書きましたが、最近はもう少し進化しているようです。
!以前のブログはこちらから!
鑑定士の方でもコピーを掴まされたこともあるようで、正直なところ個人売買で完全にコピー品の購入を防ぐことは難しいかもしれません。

ただ、以前のブログと今回のブログをお読みいただければ、九割五分くらいはコピー品・悪質出品者を見極められるのではないかと感じております。
今回は、悪徳出品者(当記事ではブランド品販売に限ります)の特徴とコピーが多い商品についてご紹介していきます。
是非最後までご覧いただけますと幸いです!

悪徳出品者① 専用出品を自ら勧めてくる

専用出品とはそもそも何かとのお話になりますが、●●様専用という形で表向きはその人のために作った出品ページになります。
ただ、専用出品はあくまでもユーザー側が勝手に作ったマイルールのため、専用出品されたユーザー以外でも普通に購入できます(これをメルカリ界では横取りといいます)上に、基本的にメルカリは先に購入ボタンを押した方とやり取りをしなくてはいけない決まりになっています。

基本、出品者側からすると専用出品は作りたくないのが正直な本音です。
というのも、前述の横取りになってしまうとユーザー間でトラブルになったり、
専用出品にしたのに購入されないと、他の購入の意思のあるユーザーの機会損失になってしまうからです。

ただ、ブランド品をメインで販売する出品者の中には専用出品を自ら勧めてくる方がいます・・・
それはなぜなのでしょうか?

理由は単純で、証拠の隠滅です。
専用出品ページには適当なフリー素材の花や動物などの写真を使って、出品商品の写真はなし。
もしくは写真はあっても、商品詳細も一言系だったり、ブランドカテゴリが選択されていないなどのケースが散見されます。

ちなみにこんな感じです。

そのため、届いたときに「ヴィトンの商品じゃないじゃん!」となってしまっても、専用出品されたページには画像はおろか、ブランドカテゴリ欄にはヴィトンの表記がないので、そのブランドと証明するものがありません。
出品者側も「いや、ヴィトンって詳細に書いてないしヴィトンの商品じゃないですよ?」とシラを切れることになります。
そして、もともとのコメントしたページは削除されているのがデフォルトです・・・

もし専用出品をされた場合は、
・画像は変更なくそのままか 
・詳細は変わっていないか 
・ブランドカテゴリにブランド名はちゃんと選択されているか 
上記3点は確認しておきましょう!

また、専用出品に変更される前に念のため商品詳細や写真、コメント欄などをスクリーンショットでとっておくなど、出来る限りエビデンスを残しておくことを強くお勧めします!
勿論、きちんとした正規品を出されていて専用出品を作られる出品者の方はいらっしゃいますが、上記のような出品者には注意してください。

 

悪徳出品者② 発送が4~7日で配送元が未定

コピーと思われる商品を出品している出品者、9割方発送目安が4~7日です。
というのもおそらく、購入が決まってから海外から取り寄せるなどでどうしても日にちがかかってしまうためであると考えられます。
それに加え、悪質なケースでは発送もしていないのに間違えた体にして発送通知を送り、発送から評価までの時間経過をうまく使って強制受け取り評価に持っていこうとする悪い人もいます・・・・。(メルカリは発送から受け取りまで一定期間空くと、取引メッセージなどのアクションが無ければ自動的に出品者へ売上金が入るシステムになっています。)
そもそも、二段階式に発送したかの確認が入るので、間違えて発送通知を送るということは基本考えられにくいです。

また、発送元を未定にしているケースもありますが指定しているケースもあり、その大半が大阪府のようです。
これは倉庫か中継地点が大阪に集中しているのかと思われます。
大阪府民の皆様の名誉のために言わせてください。もちろん、大阪府の方で正規品を出品されている方は多くいらっしゃいますし、そのような方が大半です。
あくまでも判断材料の1つとしてお考えいただければと思います。

 

悪徳出品者③ 人気商品で買取相場よりも安い出品

たまにですが、古いヴィトンやシャネルなどの商品で即売れてしまっているものがあります。
私は業界人なので兎も角、一般の方であればやはり古い商品だと特に相場がわからないだとか、少しでもお金になればいいかな?というスタンスの出品者の方もいるので、相場と乖離が生じてしまうのは仕方のないことだと思います。

ですが、所謂定番品や最近出た商品で買取相場よりも安く出品している出品者には注意が必要と言えます。
買取店よりも安くでメルカリで売るメリットってまず「ありません」。
出品における撮影・詳細の記載はもちろん、コメント管理から売れたら梱包や発送。そして出品したからといって必ず売れるというわけではありません。
私であれば買取店の方が高いなら絶対絶対買取店に行きます(断言)

一般の方であれば相場を完璧に熟知されるのは難しいですが、気になる商品があれば一旦、楽天でいくらくらいで売れているのか検索してみてください。
その価格よりもあまりにも乖離がある商品は注意が必要です。

 

悪徳出品者④ 評価0で出品物がハイブランドとよくわからない雑多なもの

これは【消費者心理】に付け込んだあくどいやり方だなあと思ってしまいました。
上記の悪徳出品者③にあてはまる出品者のページに行くと、例の相場より安いハイブランドのバッグと、あとはブランドのよくわからない服(2000-3000円くらいでしょうか)が4~5点出品されていました。
確かに、ブランドバッグ1点だけ出している怪しい出品者よりも、ブランドバッグとその他何か出している方がどことなく安心できる気がしなくもありません・・・

勿論メルカリの駆け出しの方で上記に当てはまってしまう可能性もありますが、このような出品者には注意してください。
個人的に、最初のうちは売れやすい商品で実績を作っていくのが好ましいと思います。

 

悪徳出品者⑤ そのレシート・・・本物でしょうか?

ここ最近で多いのが、ブティックのレシートを商品と一緒につけて出品しているケースです。
主にヴィトンに多いのですが、よ~~~~く見てみてください。

下はルイヴィトンの直営店購入の本物のレシートです。(予約商品購入のため少し通常購入と仕様が異なります)

本物のレシートはPrice/Amount欄の下に値段が書いていますが、偽物と思われる品物には型番と商品名しか記載がありません。
また、レシート下部にある四角い枠【印紙~税務署承認済】の部分が正規ブティック購入だとつきますが、偽物らしきものにはありませんでした。※値段表記があったコピーもあります。ご注意ください。。
※プレゼント購入の場合、直営店購入でも値段と印紙~の部分は表示されないようです※
そのほか、少し印字が薄かったり、フォントが違ったり、商品名のスペルミス等もあるようです。

↓偽物のフォント(よく見るとSHIBUYAがSHIBUAYになってますね・・・)

↓本物のフォント

もし、レシート付きのルイヴィトン製品の購入をお考えの方は、今一度正規のレシートと見比べてみて、少しでも違和感があるようであれば購入を見送るのがベターであると感じております。
最近は特に「正規品がこんな値段で売ってるわけないでしょ」というような価格設定ではなく、それらしい値段にして販売しているケースも多々あります。
レシートがある!ギャランティがある!とすぐに飛びつかないように気をつけましょう!

 

ここまでは悪徳出品者の特徴を列挙していきましたが、いかがでしたでしょうか。
次はメルカリでよく出品されているコピー商品のご紹介です。

 

コピーで多い商品① ヴィトン エシャルプ・ロゴマニア

ヴィトンのマフラーの代名詞【エシャルプ・ロゴマニア】ですね。
おそらく冬に街を歩いていたら1人は見つけることができるのではないでしょうか。(池袋では5人くらいは毎日観測できます)
人気商品故に本当に本当に本当にコピーが多いです。
所謂B級コピーだとタグの印字も違う上に、LVロゴやフラワーの編み方に違和感があるのでわかりやすいですが、わかりにくいコピーも結構出てきています。
始末が雑、フォントのバランスが汚い、タグのフォントの配置が中央から明らかにずれている、謎のヴィトンのプリントのあるビニール袋がついているなどの商品は、コピー品であると疑った方が良いと思います。

ちなみに、製造年度が古いお品はタグの仕様・位置が異なります。
位置も現行が右端に対して左についておりますが、下記のものは基準内商品です。

 

また、タグの下に白い素材表記のタグがない商品は国外で購入されたお品物です。
白タグがないからコピーと勘違いされている方も多いのですが、これはメルカリに流通しているコピーと思われるロゴマニアの多くが、白タグがないものが多いために勘違いされている方が多いようです。(もちろん国外品の正規品を出品されている方もいらっしゃいますが・・・)
白タグがない場合は少し注意する必要がございます。下記は基準内商品です。

 

 

コピーで多い商品② ディオール トライバルピアス

昨年ごろからとても人気のディオールのピアス。とってもかわいいですよね!
だがしかし。何度も言います。人気商品故に・・・コピーが多いです。。。
特に多いのはパールを使ったシリーズのものです。

残念ですが、ディオールのピアスのコピーと思われるものは結構見極めが難しいです。
明らかに引っかかるバリはさすがに処理されていますが、ファッションジュエリーのため始末が少し雑な本物もあるようです。
また、箱や保存袋、リボンも一緒に撮影していてあたかも本物のように見せている出品者が多いため(写真は正規品をわざと使っているかもしれません)、余計に余計に真贋を見抜くのが難しいです。。。

見極めるポイントとしては、コピー品の刻印・保存袋は【DIOR】の書体が少し違います。

↓本物の刻印

↓コピーの刻印(この限りではありません。)
※また、【DIOR】ではなく【Dior】の刻印のものには、きれいにできているコピーもあるとのこと。。。

 

 

↓本物の保存袋のフォント

 

↓コピー品のフォント(文字の間隔が不自然に空いています)
コピー品の実物の保存袋があればよかったのですが・・・すみません。

 

そのほかは、あくまでも個人的な見分け方にはなりますが
・評価がほとんどない(実際ディオールのピアスの怪しい出品者、評価0が多いです)
・相場より安い(通常、正規品であればシンプルなパールピアスで3万円くらい、装飾有のものは3~5万円くらいで取引されています)
・日本語表記が怪しい
・なぜかすぐに専用出品を作りたがる

等に当てはまる出品者は注意が必要であるといえます。
また、上記の真贋をクリアしていても写真は本物を使っている出品者もいるようなので、少しでも引っかかるようであれば購入を見送った方が良いと思います。

 

コピーで多い商品③ ルイヴィトン モノグラム系の人気バッグ

ヴィトンの定番!モノグラム系のバッグ、人気ですよね。
ヴィトンのコピーは今に始まったことではないのですが、最近では人気のバッグのコピーと思われる商品が非常に多いです。

例を挙げますと・・・
・オンザゴー
・プティットサックプラ
・カンヌ
・アルマBB

・ミュルティポシェットアクセソワール
・ドーフィーヌ

などなど。どれも大変人気の商品です。

最近のコピー品は、整合性の取れる製造刻印もありブランド刻印の部分も非常によくできているので
我々の様な鑑定士orかなりヴィトンに詳しい方ではないと、ロゴの違和感に気づくのは結構難しいのではないかと感じております。
また、場合によっては写真だけ本物と言う可能性も十分に考えられます。

さてここで問題です!
どちらが本物のルイヴィトンの刻印でしょうか?

 

 

 

正解は・・・

上:偽物
下:本物   でした!

拡大してみると偽物は粗が出ているのがわかりますが、かなり製造刻印の精度も上がってきているなあ・・・と感じます。
正規品でも少し雑な刻印の物もありますので(今回の正規品の刻印は綺麗です)
他の箇所もよく見ないと、場合によっては偽物をつかんでしまうこともありそうです。

ちなみに一昔前のコピーの打刻はこのような感じでしたので、コピー品のレベルも年々進化していますね・・・

個人的な見解になるのですが、大方「怪しい」と感じる商品を出品されている方は評価数が限りなく0に近い(0~多くても10くらい)ことが多いです。
これに加えて上記でお話ししたレシートに違和感もあれば、正直ほぼクロなのではないでしょうか・・・
上記商品を出品していて評価が0に近い方であれば、購入する前に一旦考えてみて頂いた方が良いと思います。

 

 

まとめ:真贋が不安な際は、多少割高でも業者からの購入がベター

いかがでしたでしょうか。
メルカリ、売っても買っても楽しい・お得な経験ができるアプリだと思っています。
ただ、CtoC故にトラブルも多発していることは事実で、真贋に関してもやはりかなり見る目が肥えていないと見抜けられないものも多く、そもそも写真は正規品を使っている悪徳出品者もいるというのが現実。。。
以前もコピー品のお話をしましたが、我々鑑定士でも写真だけでは判断に困る商品も多数ございます。

個人的には【怪しきには近づかない】の心構えが大切であると感じております。

 

最後までブログをご覧いただきありがとうございました!
それではまた次回(‘ω’)

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